秋風の中で唄う

作詞 サトウ・ハチロー  作曲 中田喜直

BS122・昭和39年11月1日発売


秋風の中で わたしは唄う
 森でみつけた くるみのからに
 くろい涙の しみがある
 枝にないてる かけすの声が
 なぜかこの頃 かすれてる
 それを それを それを それを わたしは唄う

秋風の中で わたしは唄う
 草にかくれた うさぎの影が
 むねにさびしく 残ってる
 道についてる 草履のあとを
 リスが二匹で かぞえてる
 それを それを それを それを わたしは唄う

秋風の中で わたしは唄う
 枯れてよぢれた ぶどうのつるを
 うすい入日が なぜている
 白くぼやけた 遠くの壁が
 今日に別れを 告げている
 それを それを それを それを わたしは唄う



 この曲は、CD夏の思い出(中田喜直抒情歌ベスト)にも収録されており、長田暁二さんが解説されています。
 昭和39年9月,NHKテレビの「歌のグランドショー」で、倍賞千恵子さんによって発表された。このテレビ番組は,歌う映画女優として注目を集めたSKD出身の彼女が,金井克子,アントニオ・古賀さんなどと共に歌い踊るバラエティショーであった。テレビがカラー化された直後のことである。倍賞さんの透明な美しい音声がよく生かされている抒情歌である。
 本当にこの曲といい「風は水色」といい中田先生の曲は倍賞さんの透明な歌声が心にしみわたります。私のMIDI技術ではそこまで表現できないのが残念ですが・・・。
 またサトウ・ハチロー、中田喜直コンビも抒情歌・童謡・校歌など多数の作品を作られています。代表曲は「小さい秋みつけた」「かわいいかくれんぼ」。倍賞さんの曲では他に「あなたもわたしも」がありますね。「夕方のお母さん」という曲もあるようですが聞いたことがありません。
 「歌のグランドショー」・・・これも見てみたいですね。なお、背景画像はWEB素材サイト"AtelierCoCo"様よりお借りしました。
MID作成:平成18年11月23日
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