桜
  倍賞千恵子の日本の詩をうたう第三集

  花

  昭和48年1月25日(1973年)発売 SKD-157 \1,800



 ▲第1面▲  ▲第2面▲
 1.花  1.別れの磯千鳥
  武島羽衣作詞,滝廉太郎作曲   福山たか子作詞,フランシスコ座波作曲
 2.砂山  2.ゴンドラの歌
  北原白秋作詞,中山晋平作曲   吉井勇作詞,中山晋平作曲
 3.真白き富士の根  3.琵琶湖周航の歌
  三角錫子作詞,ガードン作曲   小口太郎作詞,作曲
 4.いのちの限り  4.北帰行
  矢野亮作詞,江口浩司作曲   宇田博作詞,作曲
 5.惜別の歌  5.北上夜曲
  島崎藤村作詞,藤江英輔作曲   菊地規作詞,安藤睦夫作曲
 6.鈴懸の径  6.朝
  佐伯孝雄作詞,灰田有紀彦作曲   島崎藤村作詞,小田進吾作曲



 このアルバムは日本の詩シリーズの第三作、抒情歌名曲選という感じである。なお、第二集同様、全曲が小川寛興先生の編曲によるのも嬉しい。
 どの曲も捨てがたいが、中でも一押しは「いのちの限り」。最初は大津美子さんだと思うが、倍賞さんのが一番。作曲も江口浩司先生なのが驚き。♪ラブユーラブユーいつまでもいのちのかぎり〜。カラオケで歌いたいのだが、ピンカラ兄弟の「生命のかぎり」はあっても、こっちは少なくシダックスも問題が多い。
 また、倍賞さんの「惜別の歌」も最高。私は最初、この詩は中国の別れの詩"無からん無からん故人無からん、西のかた陽関を出ずれば故人無からん"かと思っていたのだが、なんと島崎藤村とは。特に3番♪君がさやけき目の色も君くれないの口びるも〜 が好きなのは私だけではあるまい。
 この第三集には大沼正さんの解説がないのが残念であるが、どの曲も倍賞さんの歌声を聞くだけで日本人として生まれてきた喜びがじわじわと湧き上がってくる。
inserted by FC2 system