空に星があるように

 作詞・作曲 荒木一郎
 平成24年11月20日発売CD KICS843
 うたがたり〜抒情歌コレクション〜倍賞千恵子


空に星が あるように
浜辺に砂が あるように
ボクの心に たった一つの
小さな夢が ありました

風が東に 吹くように
川が流れて 行くように
時の流れに たった一つの
小さな夢は 消えました

  淋しく 淋しく 星を見つめ
  ひとりで ひとりで 涙にぬれる
  何もかも すべては
  終わってしまったけれど
  何もかも まわりは
  消えてしまったけれど

春に小雨が 降るように
秋に枯葉が 散るように
それは誰にも あるような
ただの季節の かわりめの頃
ただの季節の かわりめの頃



 この曲の解説は、日本抒情歌全集2(長田暁二編:ドレミ楽譜出版社)より。
昭和41年、ニッポン放送で荒木一郎自身のディスク・ジョッキー番組《風に唄おう》で、自作のこの曲を流すと、歌唱力を超越した味のある歌いぶりが視聴者の共感を呼んで、大変なセンセーションをまき起こした。大変素直でかつ抒情的な詞。大変素直でかつ美しいメロディは、いかにもシンガー・ソング・ライターの先駆者らしい作品で、強い説得力を持っていた。荒木は、レコード歌手としてこの曲でビクターよりデビューし、同年度日本レコード大賞新人賞を受賞した。
 YOU TUBEで見れるように荒木さんの歌はフォークっぽい軽快な歌い回しですが、倍賞さんは小六さんのピアノ伴奏で昭和の抒情をしとやかに歌いあげておられます。ほんとうにこのCD《うたがたり》は貴重なCDです。
 MIDI曲作成にあたっては上記全集を参照しましたが、倍賞さんは例の倍賞節でところどころ原曲から歌い回しを変えておられますね。それも素敵です。特に最後の「ただの季節の かわりめの頃」のところが耳に残ります。ただ、ピアノ伴奏のところのMIDI化は私の実力不足でかなり適当です。小六禮次郎先生すみません_(._.)_。
 なお、素材は「風と樹と空とフリー素材」様よりお借りしました。
MID作成:平成24年3月21日
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